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2018.10.03 Wednesday

背番号24の憂鬱

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    「俺、本当は現役続けたかったんだけどな」

    決して言葉には出さないが、背番号24の

    胸の内は恐らくそうだろう。

    水曜日の夜に飛び込んできた高橋由伸監督の

    今シーズン限りでの辞任表明。

    フロントは続けてもらうように説得したが

    本人の気持ちは決まっていた。

    堀内恒夫さんの言葉を借りるならば

    3年前の「青天の霹靂」人事で原さんが退任。

    チームは優勝を逃すわ、賭博問題で解雇者を

    出すわゴタゴタの真っ最中。火中の栗を

    拾いに行くOBはおらず、白羽の矢が

    立ったのはまだ現役を続けていた背番号24だった。

    外堀を完全に埋められて、「はい、やります」

    としか言えない状況を作られた。

    チーム3連覇を果たすもチームの新旧交代を

    せずに自身のスキャンダルから逃げるように

    チームを去った背番号88の監督が残した

    財産はどちらかといえば不良債権に近いものだった。

    チームの立て直しを若い力に託す。

    聞こえはいいが、誰もやりたがらない監督を

    生え抜きのスターにやらせることで

    チームの人気を保とうとしたわけである。

    左の代打で数字を残していたチームの主軸を

    監督に据えたことで、右の代打としても

    まだまだ活躍が期待できた井端弘和もコーチと

    して入閣したために左右の代打が更に不足する

    異様な事態からのスタートとなった。

    1年目は2位で終了。

    『最大限のバックアップを!』と2年目の

    体制の時にFAで3選手を獲得。

    しかしながら、陽と森福はピークを過ぎた

    感は否めずFA選手としては物足りない数字。

    山口に至っては暴力事件を起こして全く

    投げることのできず、大枚はたいた選手たちが

    活躍をしなければ優勝など程遠い。

    屈辱のBクラスに終わり、3年目には

    再びFAで野上と昨年のホームラン王の

    ゲレーロを獲得。ストッパー候補として

    増井にもラブコールを贈るもこれは

    振られてしまう。

    過去のジャイアンツからするとこの

    2年間の補強というのは地味だ。

    原政権の2度目の3連覇の時には

    小笠原、ラミレス、クルーン、グライシンガーと

    そりゃ強奪レベルで補強した。

    パリーグ2年連続MVPに日本での

    実績バリバリの外国人。ゲームで自分の

    チームを強くするならこれくらい何とも

    思わないが、実際のレベルでやると

    やっぱりやりすぎジャイアンツ。

    勝負勘の優れた監督にこの戦力、普通に

    考えたら優勝しない方がおかしいです。

    由伸監督にもその年のFA選手でと

    考えれば最大限の補強ではあるが

    3年目も補強選手が足を引っ張り

    苦しい一年となった。

    おまけに、日ハムにトレードで出した

    大田と公文は活躍しているが、代わりに

    獲得した吉川も石川も大田・公文に

    比べると活躍しているとは言い難い。

    こういった編成部門の見通しの甘さは

    ドラフトにも現れた。クジで1位指名の

    選手を逃したとはいえ、

    この3年間でドラフト即戦力と言われた

    桜井、鍬原といった選手は力にならず

    とにかくピッチャーが育たなかった。

    2年連続2桁勝利の田口も今年は散々。

    マイコラスの穴を埋める投手も現れず

    最後に育成枠のヤングマンとメルセデスが

    出てきたこと意外明るい材料はなかった。

    昨年の沢村賞・菅野が孤軍奮闘しても

    2桁の貯金を作るには至らなかった。

    そして、自慢の救援陣になると思っていたのが

    早々に上原が打たれ、カミネロはヨロヨロで

    ストッパーをするし、澤村も投げてみなきゃ

    わからない状態。期待のマシソンも登板過多。

    あげくに手術で帰国とまさに散々。

    監督の采配が悪いとか言われたが、

    策を講じても抑えられない投手陣、

    バントのサインを出しても7割も

    成功できない野手陣。

    敗軍の将兵を語らずとは言うものの

    将の思う通りに動かない兵が多ければ

    この結果も致し方ない。

    結果は出ていないが、フロントとしても

    「10年監督をしてもらうつもりでいる」と

    長期政権を臭わせた。

    ただ、背番号24は本当になりたくて

    なった監督ではなかった。それだけに

    3年契約の3年はしっかりやろう。

    ただ、結果が出なければそこでやめようと

    思っていたに違いない。むしろ叩かれる

    ことが多いから早くやめたかったのでは

    ないだろうか?

    そう考えると、渡辺主筆が「高橋監督は

    名監督だ!」と褒めたおし、歴代の監督が

    同じ成績だったらお得意の人事異動

    発動されかねない状況にも関わらず

    早々に4年目の監督も要請というのは

    背番号24にとっては苦痛だったかもしれない。

    6番目のどころか背番号と同じくらいの

    ユ・ウ・ウ・ツを抱えていた由伸監督の

    出した答えは「今年で退任」だった。

     

    監督が責任を取って辞めると言うと

    その状況を覆すのは不可能に近い。

    監督になった経緯を考えると、球団から

    由伸監督に「辞めてくれ」とは言えない。

    ならば、本人から言うしかなかった。

    育成のために我慢強く選手を使い続けるのと

    同じくらいに、監督というのも熟成するには

    時間がかかる。

    引退後にコーチをしたり解説者になって

    外から野球を見ることで、指導者としての

    スキルアップを図るのが通例だが

    何の予告もなしに兼任打撃コーチだけしか

    経験のない背番号24に「監督よろしくね!」と

    お願いだけして2年や3年で切るなどできない。

    何度も書くが、球団の膿を出し切るという

    一番嫌な時にさせたということは間違いない。

    ただ、こんな形でやめてしまったら

    背番号24が再び首脳陣として復帰を

    する可能性はあるのだろうか?

    少なくとも背番号24で入閣する確率は低い。

    巨人のプリンスとして輝きを放った

    あの背番号24の雄姿を見られるのは

    10月9日の阪神戦が最後になる。

    CSに進出すれば、もう少しだけそれが

    長くなる。今の巨人ナインが監督にできる

    最高の恩返しは9日の試合に勝って

    (他力本願になるがDeNAが負けて)

    CSに出て、ヤクルトと広島を撃破して

    日本シリーズに出て日本一になることだろう。

    辛い思い出の3年だが最後に笑えれば。。。

     

    後任は原さんが有力とのことではあるが

    そこまで書くと、この倍くらいになるので

    そこはまた監督が決まった時にさせてもらう。

     

    いずれにしても、背番号24お疲れさまでした。

    ウルトラCで来年現役復帰しても誰も

    文句を言わないと思いますよ。

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